仕事を探そうとするとき、誰もが自分に合った適職に就きたいと思うものだ。しかし、自分の性格や能力にピッタリ合った職業を探すのはなかなか難しい。「このようにすれば必ず見つかる」という方法はないのが現実である。
適職の見つけ方のヒントはあるので安心してほしい。もしもあなたが学生なら、可能な範囲でいろいろなアルバイトをしてみるとよい。短期・長期でいろいろな業界(職種)で働けば、自分との相性をある程度判断できる。そこで働くことを夢のように思っていた仕事が意外と自分の好みに合わなかったり、逆に印象が悪かった仕事を好きになることもある。複数のアルバイトを経験している余裕がない場合は、就職しようとしている職種や企業について、体験談を聞けないか努力するとよい。求人情報だけでは労働の実態はつかみにくいので、経験者の話は貴重だ。しかし、体験談はあくまで参考情報にするとよいだろう。適職と思われる職種や企業で働けることになったとしても、一定の不安を抱えながらの勤務開始になるのが通例だ。同じ職種であっても企業が違えば仕事の進め方が異なる場合があるし、同僚によって職場の雰囲気が大きく左右されることもあるからである。
結論として、経験のある職種だとしても、新たな職場での活動を始めるときには不安をゼロにするのは難しい。ひとまず職場に飛びこんで、そこでの仕事の流儀を身につけるように努力するとよい。勤務開始直後に「この仕事は自分には合わない」と感じたとしても、それは業務に対する不慣れが原因の場合もあるからだ。