「将来どんな職業に就きたいか」「今の仕事に向いてないかもしれない。このまま続けてもいいのか」、これは適職についての悩みである。医者や弁護士、建築士、アニメーターといった専門職の人たちは、やりたいことがはっきりしていて、もしかしたらこんな悩みを抱えたことがないかもしれない。その仕事で求められているスキルも当然に理解している人が多いはずだ。その仕事その職種ならではのスキルというのがあるので、ただひたすらそれを磨き続ければいい。ただしスキルは専門職である以上、ライバルも多く高度なものが求められる。
一方で、やりたいことがはっきりしていない人はどうか。やりたいことが見つかるまでずっと自分探しをしていればいいのか。そんなわけにはいかないだろう。みんなどこかで折り合いをつけながら生きているのではないだろうか。
大切なことは、とりあえずどんな仕事でもやってみるということ。やりたいかやりたくないかはひとまず置いといて、目の前の仕事を淡々とこなしていけばいい。その仕事で必要なスキルは月日が経つにつれ自然と身についていく。専門職のような特殊な技術や能力は求められないにせよ、その業界ならではのしきたりや風習があるはずだ。そういう一つ一つをコツコツ積み重ねていけば、大きな仕事を任されるようにるし、重要なポジションに就くこともできるだろう。やりたくなかった仕事がいつしかやりたい仕事に変わっているかもしれない。結局のところ、専門職であろうがなかろうが、今の仕事が適職かどうかは自分次第ということだ。